Q.①証拠保全手続②カルテ開示請求③弁護士照会のメリットとデメリットについて教えてください。
証拠保全手続き | カルテ開示請求 | 弁護士照会 | |
費用 | 300,000円~500,000円(税込330,000円~550,000円) ※1 | 自分で行なう場合は無料 ※2 | 55,000円以上 ※3 |
手続きの特徴 | 裁判所による保全手続 | 任意 | 任意回答 |
メリット | カルテ改ざん、破棄、隠ぺいを避けられる | 費用が安い | 費用が安く簡便 |
デメリット | 時間と費用がかかる | カルテ改ざん、破棄、隠ぺいに対応できない ※電子カルテシステムの場合は比較的考慮しなくてよい | カルテ改ざん・破棄・隠ぺいに対応できない。 簡単な報告が多く、任意であるため、詳細な内容まで提供を受けることができない |
※1 料金には日当、印紙代、郵券代、交通費、コピー代、カメラマン費用等、発生する諸費用を含みます。
※2 カルテ開示請求は、病院側の設定する料金が必要です。カルテのコピー1枚 10円~50円、画像フイルム1枚800円~1000円程度、画像CD-R 1枚数百円~3000円程度のところが多いようです。開示資料とともに、かかった費用について病院側から請求が来ます。(当事務所にて代行請求する場合は1医療機関につき、55,000円の手数料がかかります)
※3 郵送費1050円程度と、相手方機関から実費請求が来ることがありますが1万円までの実費がかかることが多いです。当事務所では、弁護士費用50,000円(税込55,000円)+実費で行っています。
※カルテの改ざん等がご心配の方へ
電子カルテシステムを採用している医療機関の場合は、基本的に電子カルテが改ざんが出来ないように設計されています。但し、開示を求める場合は必ず加筆修正履歴を含んだものを求めてください。仮に他の資料(検査結果など)が未提出となっていても、履歴から類推できることもあります。改ざん・隠蔽が全くできないわけではありませんが、加筆修正履歴を入手することでかなりの資料は入手できるようになりました。
ご不安のある方は、ご連絡ください。