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Home 9 解決事例 9 直腸がんの手術を行った直後に出血多量を生じその後に死亡したケースで勝訴した事例

直腸がんの手術を行った直後に出血多量を生じその後に死亡したケースで勝訴した事例

医療過誤・医療ミス・問題解決事例

相談前

直腸がんの手術を行うにあたり、2週間程度で退院できるという話でしたが、術後大量出血を生じて数か月後に死亡してしまわれたため、ご遺族(奥様、お子様達)からご依頼を受けました。ご遺族は、手術の方法や手術後の医療機関の対応に問題があると考えておられましたが、医療訴訟は難しいとも聞いていることから、まずは、何が起こったのか、カルテの調査などをきちんと行ってほしいというご依頼でした。

相談後

ご遺族からのご依頼を受け、カルテ調査を詳細に行い、複数の消化器外科専門医のご意見もうかがって、手術手技に問題があったケースだと判断しました。訴訟前に、示談交渉も行いましたが、医療機関側が責任を認めなかったことから訴訟を提起し、地方裁判所・高等裁判所・最高裁判所まで争うこととなりましたが、勝訴判決によって解決しました。

富永 愛弁護士からのコメント

医療訴訟においては、手術室という密室で行われる経過をカルテから明らかにしてゆく作業が必須となります。示談交渉や訴訟を行うにあたり、詳細なカルテの検討が必須です。このケースでは、外科医であれば当然である事柄も、裁判所に丁寧に説明して理解してもらう必要がありました。手術中の操作を、具体的に裁判官にイメージしてもらえるかどうかが勝敗を分けたと感じています。医療訴訟において医師・弁護士が対応することの必要性を強く感じたケースとなりました。

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医師・弁護士 富永 愛(大阪弁護士会所属)

この記事を書いた⼈(プロフィール)

富永愛法律事務所
医師・弁護士 富永 愛(大阪弁護士会所属)

弁護士事務所に勤務後、国立大学医学部を卒業。
外科医としての経験を活かし、医事紛争で弱い立場にある患者様やご遺族のために、医療専門の法律事務所を設立。
医療と法律の架け橋になれればと思っています。
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