❸医療ミス・医療過誤、薬の副作⽤の相談窓⼝
医療ミス・医療過誤に遭った被害者が相談する公的な窓口は、残念ながら現在のところありません。一部の病院や診療所によっては、「患者相談窓口」を設けていることもありますが、カルテなどの検討内容や院内調査は病院主導で行われてしまうことも多く、あくまで病院側の対応であり、被害者の疑問点に全て答えられているとはいえません。誠意のない対応をされて落ち込まれる方も少なくありません。
現状では、医療ミス・医療事故の被害にあった方々は、相談するところがなく、医療を専門とする弁護士事務所に相談することになるのです。
例外的に、くすりの副作用や医療機器の不具合と考えられるケースについては、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(pharmaceuticals and Medical Devices Agency:PMDA)による医薬品副作用被害救済制度の手続きによって、一定の補償を受けることができます。詳しくは、医薬品副作用被害救済制度についての説明をご覧下さい。
くすり・薬剤の副作用かな、と思われたときには、まずPMDAの医薬品副作用被害救済制度を検討されることが必要です。フリーダイヤルでの電話相談窓口では、一般の方の具体的な相談にも応じてくれますので、ご検討ください。
産科のトラブルで、お子さんに脳性麻痺が生じてしまった場合にも、産科医療補償制度があり、産科や小児科で申請手続きについて協力してもらえます。産科医療補償制度を受けた後に、民事訴訟手続き(裁判)を検討される方もおられます。産科医療補償制度と裁判の関係についても詳しく知りたい方は、こちらをご覧下さい。
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