脳性麻痺のお子さんにとって必要なケアの一つである、装具療法。麻痺の症状に合わせて、使用される装具は様々です。 痙直型脳性麻痺の基本装具ともいわれる短下肢装具や、機能訓練で用いられる長下肢装具、骨盤体付き長下肢装具、膝装具、股装具などがあります。 最近ではその技術、使用される素材ともに進化していますが、自分に合った装具を身に着けるために必要不可欠な存在が「義肢装具士」です。 脳性まひとは?【産科医療LABO】 義肢装具士は免許が必要です 義肢装具士という国家資格をご存知ですか?...
弁護士 富永愛が担当した医療訴訟の判決が医療判例解説(医事法令社・2023.8.15発行・105号)に掲載されました。
(医事法令社 https://www.izi-hourei.jp/index.htm) 弁護士 富永愛が担当した、京都地裁令和4年3月9日判決が医療判例解説の特集事例No.1として掲載されました。 「開頭術後、鼻血の止血や気道の確保を行わず経過観察のみとし、患者が急性呼吸不全となったのは注意義務違反があったからとして損害賠償を求めた事例」 事例の概要 頭痛の症状を訴えて総合病院の時間外外来を受診した患者さんは、頭部CT検査の結果、脳内出血があり入院することになりました。...
鑑定人は公平・公正な第三者だと思いますか?
医療ミスの裁判では、専門性が高いため裁判官には判断できない事柄について、鑑定人が選ばれて、鑑定人の書いた「鑑定書」をもとに、裁判官が判決を書くことがあります。私自身は、これまでの経験から、鑑定人が公平・公正である正しい人である確率は、残念ながら極めて低い、と感じざるを得ません。 なぜなのか、皆さんにわかっていただくために、実際の例を紹介したいと思います。 『頭部外傷にはまずCTを』という啓蒙活動をしている先生なのに…...
弁護士 富永が担当した脳神経外科に関する事例がセンターニュース(医療事故情報センター・2023年8月1日発行 No.425)に掲載されました。
センターニュース8月号(医療事故情報センター・2023年8月1日発行・No.425) 弁護士 富永が共同で担当した「頚髄症に対する椎弓形成術実施の際に手術手技を誤り硬膜損傷と脊髄損傷を生じ四肢不全麻痺に至ったとして、訴訟上の和解(勝訴的和解)が成立した事案」が症例報告として掲載されました。 掲載事例の詳細は下記よりご覧ください。 ・センターニュース掲載「症例報告」...
「赤ちゃんはどうせ脳性麻痺になっていただろう」という裁判官
赤ちゃんは仮死状態で生まれました 平成23年に中国地方の、とある病院で、助産師や産婦人科医の対応が遅く赤ちゃんが脳性麻痺になってしまったという事故がありました。 産婦人科医師は、赤ちゃんが苦しくなっている胎児心拍陣痛図(CTGモニター)の波形がかなり前か出現していたにもかかわらず、産科診療ガイドラインに記載のある対応を行わず、赤ちゃんは真っ青でだらんとした重症新生児仮死の状態で生まれました。その結果、脳に障害が残り、脳性麻痺と診断されました。...
弁護士 富永が担当した医療訴訟の判決が医療判例解説(医事法令社・2023.6.15発行・104号)に掲載されました。
弁護士 富永が担当した、京都地裁令和3年11月9日判決が医療判例解説の指標事例No.4として掲載されました。 「右肩関節脱臼の整復時、腕神経叢(そう)ブロックの過失によって局所麻酔薬中毒となり、呼吸停止等から低酸素脳症に至ったとして損害賠償を求めた事例」 事例の概要 患者さんが肩関節の脱臼で整形外科クリニックを受診した際、医師は超音波ガイドを用いることなく局所麻酔薬による腕神経叢ブロックという方法で整復を行いました。...
YouTubeチャンネル開設のお知らせ
この度、富永愛法律事務所が運営するYouTubeチャンネルを開設いたしました。 『産科医療LABO』と題して、当事務所にご相談の多い、産科(産婦人科)医療について解説しています。 その第一弾として、「吸引分娩について解説!」を配信しております。 ぜひご覧ください。 ■産科医療LABOチャンネルページ 産科医療LABO - YouTube ■動画「吸引分娩について解説!」...
後縦靭帯骨化症に対して後方アプローチによる頚椎椎弓形成術を行った後に症状の悪化(両上下肢が動かない不全四肢麻痺など)が生じた事例について約8000万円の和解が成立したケース
医療過誤の事案概要...
自宅での薬服用、医師の注意義務違反はあるの?!
医師から処方された薬を服用し、重篤な副作用が出たら・・・ 患者は医師にその責任を問えるのでしょうか。 今回は大腸検査の準備のため自宅で下剤の服用をするときに、医師から副作用や服用する際の注意事項を説明されないまま服用し、重大な副作用による後遺症が残った事例を元に、医師の注意義務についてご紹介します。 事例の概要 パーキンソン病の持病がある患者が肛門通を訴え救急外来を受診しました。その際、レントゲン検査により著明な便塊が認められ、摘便により摘出されました。...
夏季休業日のお知らせ
2023年8月11日(金)~8月16日(水)を夏季休業とさせていただきます。 ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。