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東海中央病院肝臓がん術中死、続報に渦巻く疑問(朝日新聞 岐阜地方版2023年1月25日)

  岐阜県各務原市の東海中央病院で、同じ男性外科医による肝臓がんの手術中に患者が2名死亡した医療ミス。前回のコラムを書いたその後、1月25日の朝日新聞に続報が報じられていました。記事によると朝日新聞社が、2例目の事故の「調査報告書」を入手された様子。この調査報告書の内容を見れば、本来なら何がミスだったのかすぐに分かったはずです。...

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ロボット手術は安全か?

外科手術の世界で、手術支援ロボットの「ダヴィンチ」の保険診療範囲が拡大し、全身の多くの外科手術で使用されるようになりました。ダヴィンチを使用した手術は、泌尿器科で先進的な取り組みとして始まり、前立腺がんや膀胱がん、腎臓がん、消化器外科の胃がん、食道がん、直腸がん、呼吸器外科の肺がん、産婦人科での子宮体がんなどで保険適用が認められることになり急速に拡大しています。...

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脳梗塞の見落としの医療ミス裁判は、なぜ難しいのか?

脳梗塞を見落とされたという法律相談は沢山あります。患者さんやご遺族は、医療機関に行けば脳梗塞は診断してもらえるはずだと信じているため、診断してもらえず、家に帰ってから意識消失し、後日脳梗塞がわかったりすると、何故あのとき診断してくれなかったのか、詳しい検査をしてくれなかったのか!と思います。その思いは当然です。 しかし、脳梗塞の法律相談に来られると「脳梗塞の見落としの医療過誤はなかなか勝つことが難しい」という厳しいお話をしなければいけないことも多いのです。何故か、を説明していきます。...

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肝臓がん術中死2件、患者の命を顧みる良心が誰にもなかったのか(岐阜・東海中央病院 共同通信社 2023年01月13日)

岐阜県各務原市の東海中央病院で、同じ男性外科医による肝臓がんの手術中に患者が死亡し、病院側が医療事故として扱わなかった事案2件あり、県が再検討を求める指導をしていたことが12日、分かったとの記事が公開されました。 Webニュースでの情報の限りでわかることは、亡くなったのは2016年2月に肝細胞がんで手術を受けた60代患者と、昨年2月に肝臓がんで肝部分切除の手術を受けた70代患者が、いずれも手術時に大量出血で亡くなったということ。そして、病院は院内の検討会などで治療内容を検証し、医療事故には該当しないと判断していたこと。...

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岐阜県、東海中央病院に行政指導 患者死亡の手術2件、医療事故かの判断手続きで再検討求める(岐阜新聞WEB 2023年1月12日)について

肝臓がん患者の肝臓一部切除において、大量出血による死亡が同じ外科医で2例あったとの報道がありました。ショッキングな内容ですし、外科医にとっては「大量出血による死亡」は一番起こしてはいけない事態です。...

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